茅ヶ崎沖磯の釣魚

【黒鯛】
関東から東北では磯釣りのターゲットとして根強い
人気のあるチヌ。茅ヶ崎沖磯ではかつて9割が黒鯛
狙いの釣り人という時代もありました。現在ではその
人気ナンバーワンの座をめじなに奪われましたが、
それでも平日は黒鯛狙いのかたのほうが多いですね。
一年中狙える黒鯛。一番の大型シーズンは1月〜4月
上旬までの寒い時期です。ポイントは凪なら平島群礁、
荒れたらエボシ群礁が定石。ブレンドコマセにオキアミ、
タナは3〜4ヒロ、潮の変わり目が最大のチャンスです!
産卵後の5月〜8月はエボシ群礁でサナギの釣りが
メインとなります。もちろん大型も狙えて、スマートな
黒鯛の強い引きを楽しめます。秋は再び平島群礁へ。
30cm〜40cm弱、海津の数釣りが楽しめます。たまに
掛かる1.5kg〜2kgクラスは一番引きが強いと言われ、
ラインブレイクすることもしばしば。季節なりに楽しめる
ターゲットです。

【めじな】
この数年で急激に大型が釣れるようになったグレ。
今、えぼしでは一番人気のターゲットでしょう。数も釣れる
型も出るでは初心者の入門には最適ですよね。年間50枚
〜80枚の40cmオーバーが上がり、50cmで2kg超が
一つの目標とされ年間2、3枚上がります。黒鯛と同じく
のっこんでくる3月〜4月が大型グレの絶好期で、100%
エボシ群礁での釣果。人気・実績のある磯はサバ島・沖の
トサカ・エボシ本島・大平。また5月〜10月は平島群礁での
足裏サイズの数釣りがメイン。平島群礁で口太めじなの
数釣りをするか、エボシ群礁で尾長めじなを狙うか。特に
5月〜6月はスズキ島を中心に23cm〜28cmの口太
めじなが湧きグレとなってたくさん釣れます。この時期は
磯釣りデビューをするかたに持ってこいですね。

【石鯛】
めじな同様近年急激に釣れるようになった石鯛。
なんといっても磯の魚では王者、昔から幻の魚と呼ばれて
きましたが、近年釣り人達のいろいろな研究、努力により
すでに幻ではなくなったかと思われます。エボシ群礁で例外
ではなく近年、温暖化も手伝ったのか、かなりの大型、また数も
上がるようになりました。エサのメインはやはりヤドカリ。
茅ヶ崎で上がる石鯛の95%はヤドカリで釣れるといっても
過言ではありません。おすすめの磯は平磯・ウ島・沖のトサカ
・大平・サバ島。ほとんどこの磯に実績は集中しています。
型は2kgクラスがメインで最大は5kg、またキロクラスが一人
で5〜6枚ということもあります。近年は1キロまでの石垣鯛も
多く、濁りが強いと入喰いも珍しくありません。
5月〜11月が絶好期で真夏の磯で狙える貴重な魚ですね。

【アオリイカ】
今では全国的なブームとなったアオリイカ釣り。茅ヶ崎沖磯では
10年ほど前からエギングやヤエン釣りがメジャーになりました。
数釣りならエギング、型狙いならヤエン釣りと言われますが、
それぞれイカの活性によって釣果が偏ることもしばしば。一概に
どちらが良いとも言い難いですね。
2014年はエボシ最大記録の3.3kgのアオリイカがヤエン釣りで
上がりました。絶好期は4月〜7月。最盛期は6月上旬です。

【カサゴ】
沖磯でのカサゴ釣りはマイナーな釣りかもしれませんが、年々
釣り人は増えつつあります。コンパクトロッドでも手軽に狙えるため
上物・底物釣りの片手間にやるかたも多いのですが、もちろん専門
で渡礁されるかたもいます。エサはサバの切り身や岩イソメ、イカ
やオキアミで狙います。絶好期は5月〜7月で型狙いなら真夏です。
上物が釣りにくい暑い時がシーズンなので夏はカサゴをやって通年
エボシで釣りをするかたもいらっしゃいますね。

【カワハギ】
カサゴ同様船釣りのイメージが強いカワハギ。もちろん人気の魚種
ですが、磯釣りとしてはマイナーでしょう。しかし磯まわりは絶好の
ポイント。数も型も狙えてコマセもできるとなれば狙わない手はありま
せん。絶好期は8月〜11月と暑い時期が狙い目ですが肝が入っている
のは10月頃。専門に狙うなら20枚以上の釣果も珍しくありません。
磯竿の2号が使いやすく向いています。エサは定番のアサリや青イソメ
など。アミコマセで寄せると効果的です。

【サヨリ】
その昔から有名な茅ヶ崎のサンマ級の特大サヨリ。釣れれば40cm前後
がアベレージという桁外れの大きさです。めじなの仕掛けに掛かれば
すぐにタナを50cmにして狙うというのが定番。もちろん専門的に狙う方
も多く、カゴ仕掛けが有利です。中には100尾を超える釣果を上げるかたも
いらっしゃいますが、神出鬼没なサヨリ、絶対的に情報が必要ですね。