茅ヶ崎の潮について

潮の流れ...全体的に茅ヶ崎は、伊豆半島や東京湾(久里浜周辺)に比べ潮が遅く、速い潮は少ない。

カシマ潮とは、一般的に下り潮のことで三浦半島の方向に流れる潮のこと。
ワシオ潮とは、一般的に上り潮のことで小田原方向に流れる潮のこと。
平島群礁

スズキ島...平島群礁の中でもっとも沖に位置し、潮どうしの良い磯で黒鯛の魚影が濃く、1年を通して狙える。また3kgを越える記録的な大型もいる。茅ヶ崎で一級磯で人気がある。島はさほど大きくなく、人数的に8人がベストだが土日祭日は10人ほど乗る。平日は少ない。 ポイントはだいたい3ヶ所に分かれる。ガンガン、ワンド、石鯛場。

ガンガンは、島の東に位置し前滑りで足場は良くない。足下はハエ根があり、その先の落ち込みを狙う。正面15m先に頭の出した小さい根があり、その根際も面白い。水深は約6〜8mで、タナは竿1〜1本半で狙う。潮の流れはカシマが良い。

ワンドは、島の中央で西向きのポイント。小さく湾曲した形で足場は平で良い。足下〜沖合まで狙え、水深は約5〜8mで、タナは2ヒロ〜竿1本半で狙う。潮の流れはどの方向でも良い。この島で人気のポイント。

石鯛場は、島の西に位置した小さく丸い形の場所で足場は平で良い。足下には大きな沈み根があり、その周辺を狙う。またワンドを向いた方向も面白い。水深は約5〜8mで、タナは2ヒロ〜竿1本半で狙う。潮の流れはワシオが良い。

カラス島...スズキ島の裏に位置し、本島とコブ(はなれ)の2つからなる島で大きさは小さい。人数は5人が限度。潮どうしも良く、黒鯛の魚影が濃く、大型も多い。スズキ島と同様に人気がある。足場は平で良く。ポイントは本島の船着場コブの2ヶ所ある。

本島の船着場は、右側(スズキより)は、ハエ根があり、その際を狙う。潮の流れはカシマが良い。左側(コブより)は、海底が砂地なので少し遠投して一点で狙う。水深は約5〜7mで、タナは3ヒロ〜竿1本半で狙う。潮の流れはどの方向でも良い。

コブは本島の西側に位置した小さい岩で2人が限度、足場は悪く、狭いので慣れないと危険。また渡る時は一段低いところがあり、潮が引いたときにサッと渡る。ベテラン向き。岩は細長く、真ん中に釣り座をとり(両端は満潮時、水没する)足下のハエ根は両端に大きく、真下はVの字の切れ込みがあり、ここを狙う。もしくは少し遠投して深く探る。また斜めに両端の根際も面白い。水深は約5〜8mで、タナは2ヒロ半〜竿1本半で狙う。潮の流れはワシオが良い。

沖の大島...沖の大島は平島堤防(現在は渡礁禁止)のすぐ沖に位置し周囲を小さい磯に囲まれている。島の中央に高場があり、比較的に安全で、人数は7名がベスト。磯に囲まれているため、潮どうしはあまり良くない。また遠投も難しいので、足下が中心となる。スズキ、カラスに比べると人気は落ちるが、黒鯛の魚影が濃く、海が荒れ気味の時は一番良い釣果がでる。穴場的な存在でこの島しか行かない釣り人も多い。足場は平で良く、ポイントはだいたい3ヶ所で、沖向き、堤防向き、船着場。

沖向きは、小さなワンド状で沖に向かって溝が走っている。足下はオーバーハングしている。足下〜沖合まで狙える。水深は約5〜7mで、タナは2〜3ヒロで狙う。潮の流れはカシマが良い。

堤防向きは沈み根が多く、その周辺を狙うが水深は浅い。足下が基本で、少し遠投気味の根際も面白い。水深は約4〜6mでタナは2ヒロ前後で狙う。潮の流れはワシオが良い。

船着場は、磯に囲まれているため。船道の水道を狙う。足下がが良い。水深は約5〜7mで、タナは2ヒロ半〜3ヒロで狙う。潮の流れはワシオがよい。