えぼし群礁

大平...えぼし本島の東側にある島で2番目に大きいが中央沖側は、磯を切り刻んだ形で、低いので波もかぶりやすく釣りにならない。必然的に両端が釣り座となる。島の中央の一部だけ高いのでここに荷物置く、渡勝率は良いが、波が一番先にかぶり、乗れても、内側の船着場しか釣りにならないときがあるので波の度合いをよく見てから渡礁したほうが良い。 えぼし群礁では、一番サラシがでる場所でメ
ジナ釣りが主体、大型も狙える。また、石鯛、ヒラスズキも良い。黒鯛、アオリイカは、時期を見て、たまにでる程度。 ポイント4ヶ所。右の先端(本島よりの先端)、エグレ、ウ島より、船着場。

右の先端は、沖を向いて右側(本島より)の先端。足場は途中が少し、かぶるが釣り座は高くて平で良い。メジナのポイント。正面沖5mに丸い大きな磯がある。まず、この磯との間にサラシが発生しやすく、浅タナで2ヒロ前後で狙う。水深は約5〜6m。次に右側は本島との間で川のようになっているところ。ここは、足下から深く、水深は約8〜10mある。タナは2ヒロ〜竿1本半で狙う。とくに、深タナで大型のメジナの実績あり。石鯛も足下で実績あり。次に左側(江ノ島向き)は水深が約5〜6mと浅いが、磯際がオーバーハングしている。タナを1〜2ヒロの浅タナで丹念に磯際を攻めると面白い。また、サラシで沖へでる場合はサラシの中、もしくは切れ目を狙う。タナは2〜3ヒロ。潮の流れは、どの方向でも良いが、潮下を見て、釣り座を選ぶ。

エグレは、右の先端の左側の深く細長いワンドのこと。ここは波が強いとき、一面サラシになるので、先端に出れないときの逃げ場と言ってよい。メジナのポイントだが冬場に黒鯛の大型がでる場所でもある。水深は約2〜5mで浅い。凪の日は釣りにならない。タナは、メジナ、黒鯛ともに1〜2ヒロで狙う。潮の流れはない。

ウ島よりは、島の東側で隣のウ島との間で7〜10mの小さなワンドこと。足場は平で良いが、波もかぶりやすく、注意が必要。メジナのポイント。ヒラスズキもでる。水深は約7〜9mで少し、オーバーハングしている。磯際が基本でタナは2〜3ヒロで狙い。メジナの活性が低いときは竿1本半まで落とす。サラシが強いときや沖に潮が走るときは、遠投も面白い。ヒラスズキはサラシが強いとき、ルアーでヒットする。潮の流れはどの方向でも良い。

船着場は、島の東側の陸向きでアオリイカと黒鯛のポイント。アオリイカはエギで少し遠投気味で探るとよい。型は、中型が多いが数でる。黒鯛も少し遠投気味で狙う。水深は約5〜7m。タナは、2ヒロ半〜竿1本半で狙う。

ウ島...ウ島は大平の左側で、えぼし群礁の丁度真ん中の位置になる。島は細長く、平で足場は良い。人数的に8人がベスト。高場がなく、渡礁率はあまり良くない。波には注意が必要。ここは、メジナと黒鯛が主体で時期によって石鯛も良い。潮どうしも良く、メジナ、黒鯛、石鯛、どの魚でも大型実績がある。磯全体を通して、ハエ根がなく、釣りやすい。えぼし群礁の中で一番人気。ポイントは、3ヶ所。大平より、真ん中のワレ、船着場、。
       
大平よりは、島の西側で大平との間のワンドでメジナと石鯛のポイント。水深は約7〜9mで磯際がオーバーハングしている。メジナは、磯際狙いが基本で、タナは、2ヒロ〜竿1本半で狙う。メジナの魚影が濃く、冬場から春先にかけて2kgオーバーもでるところ。沖に潮が通るときは、遠投も面白い。また、石鯛も良い。沖合40m前後で海底が落ち込んでいて、そこに大型の石鯛もいる。エサは、ヤドカリで誘導仕掛けで這わすと面白い。潮の流れは、どの方向でも良い。
       
真ん中のワレは、島の中央で沖向きに小さい割れ目がある。ここは、メジナと石鯛のポイント磯際から深く、オーバーハングしている。この割れ目も海底まで続いている。水深は約10m前後。メジナは磯際狙いでタナは2ヒロから竿1本半で狙う。潮が通るときは遠投も面白い。石鯛は真沖15m前後に沈み根があり、潮の向きで左右を狙う。潮の流れは、どの方向でも良い。

船着場は島の東側で陸向きのところ。磯の形が湾曲で足下に沿うように溝が走っている。正面15mに大きな沈み根がある。ここは主に黒鯛のポイント。水深は5〜7m。足下にコマセを入れて、磯際の溝か沈み根の周辺を狙う。タナは、2ヒロ半〜竿1本で狙う。6〜7月は、大型の黒鯛がでる。潮の流れはどの方向でも良いが、ワシオの時が特に良い。

沖のトサカ...えぼし群礁の東側に位置し、一番沖にある島。メジナと石鯛の1級磯。島の形は、丸く、ちょうどお椀を伏せた感じの島。足場は比較的良い。人数的には3人が限度。全体を通してハエ根がなく、磯際からドン深で正面沖10mに小さい丸い磯がある(渡礁不可)。渡礁率は低く、乗れれば、大きさは別としてメジナはでる。過去に3kgがでている。毎年、冬場から春先にかけては2kgオーバーも数匹でる。時期によって石鯛も大型がでる。ウ島同様にえぼし群礁の中で人気の磯。 ポイントは3ヶ所。ウ島向き、沖の磯との間、船着場。

ウ島向きは、沖を向いて島の右側。メジナのポイントでたまに黒鯛もでる。20m先に、南北に長い沈み根があり、狙いは磯際か先の根の周辺。磯際は深く、水深は10前後でタナは、2ヒロ〜竿1本半で狙う。また、根周りは浅く、タナは2ヒロ前後が良い。根の手前のかけ上がりをタナ3ヒロ前後で狙うと黒鯛がでるときがある。潮の流れはどの方向でも良いが黒鯛を狙う時はワシオが良い。

沖の磯との間は、島の中央で真沖を向いた小さい磯との間。メジナのポイント。間は7,8mで水深は約5〜6mで浅い。サラシが出やすく、その下を狙う。タナは、1ヒロ半〜2ヒロで狙う。型は小さいが数出るところ。潮の流れはどの方向でも良い。むしろサラシが重要で、ない時は厳しい。

船着場は、島の東側で江ノ島方向を向いたところ。メジナ、石鯛のポイント。水深は、約10前後で深く、オーバーハングしている。メジナは磯際が基本で、タナは2ヒロ〜竿1本半で狙う。底近くは大型がいて、磯際のオーバーハングしているエグレに突っ込んでくるので、太い道具で、強引に浮かす方が取り込める。潮の流れはどの方向でも良いがカシマが比較的良い。石鯛は江ノ島方向か三浦半島方向に30〜60m付近の根を狙う。大型の実績が多い。潮の流れはワシオの当て潮が良い。

中のとさか...沖のトサカの後方(陸向き)で、磯は楕円の形でお椀を伏せた感じの島。すぐ前に、沖のトサカ、後ろにヤノムネがあり、磯と磯に挟まれている。潮どうしはあまり良くないが、メジナ、黒鯛が良く釣れる。釣り人が少なく、穴場的な磯。足場は比較的良い。釣り座は西側(本島向き)に集中している。人数的に3人が限度。ポイントは3ヶ所で。沖のトサカ向き、真ん中、ヤノムネ向き。

沖のトサカ向きは、島の先端付近。メジナのポイント。沖のトサカとの間でサラシが発生しやすく。水深は約7〜9m。サラシがでる時はその中を狙う。タナは2〜3ヒロ。サラシがなく、潮がカシマ(沖のトサカへ流れる)時は、潮に乗せて流す。ただし、沖のトサカに釣り人がいるときは、その人に迷惑かけないようにする。流すときは、タナ2ヒロ〜竿1本半で狙う。潮の流れは、カシマが良い。

真ん中は、島の中央で西向き(本島向き)。水深は約7〜9m。正面沖15mに南北に細長い根がある。黒鯛のポイント。足下か根のかけ上がりを狙う。タナは3ヒロ〜竿1本半。潮の流れは、緩いワシオが良い。暖かい時期は、大型の実績がある。

ヤノムネ向きは、島の後方で、ヤノムネを向いたところ。水深は約7〜9m。メジナ、黒鯛のポイント。メジナは、サラシがある時がねらい目。その中を釣るよう狙う。タナは、2ヒロ前後。サラシがない時は、黒鯛狙いに変えて、タナを3ヒロ〜竿1本で狙う。黒鯛は大型の実績がある。潮の流れは、緩いワシオが良い。